ご本人が言うならまだしも、お前フリーレンとアーニャとコスプレのやつ以外で何知っとんねんと。というわけで私はルフ魔女のルカを推したいと思います。
世間のフリーレンハラスメント(略してフリハラ)に耐えられず、途中で積んであったルフ魔女を消化。種﨑姉貴の熱演が光るが評価は変わらず82点。
ストーリーだけなら95点をあげたいがシステム周りがかなりキツイ。パーティー編成や装備変更で普通に数分取られる程度にはUI周りが不親切。昭和生まれのオジならまだしも、平成後半や令和生まれにこれはキツかろうと思う。
役者陣の熱演(怪演)もフルボイスで素晴らしい!なのに何故か存在しないイベント回想機能。2週目も伏線の見直しなどでそれなりに楽しめるのかもしれないが、社会人にそこまでの余暇はない。
ただストーリーは本当に素晴らしかった。分析的に見ればストーリーもギミックもそこまで目新しいものではなかったが、それが上手いこと一つに調和しまとまっていた。一から十まで細かな説明がなされないところもプレイヤーの想像力が膨らんでいいと思う。こういうところだぞ尾田くん。
以上、素晴らしいストーリーを昭和のしんどいダンジョンクロウルで楽しむゲームなのかなと思いました。
=====================以下壮大なネタバレを含みます。======================
=====================プレイする予定の人はこれ見たらプレイする意味の9割は失うことをご了承ください======================
まずザックリとしたストーリーについては公式サイトをご覧ください。
https://nippon1.jp/consumer/refrain/
パッと見ドロニアとルカは単なる主従関係じゃないなってのは感じると思います(笑)勘のイイ人なら「どうせどっちか人形なんだろ」と思うかもしれません。
中盤まではよくあるファンタジー世界でのアレコレです。ただ中身は暴力や同性愛、性暴行や殺人などけっこうエグめのものも存在するので苦手な人は要注意です。
後半~クリア後については魔法世界でやるポストアポカリプスです。映画だったらターミネーター、漫画だったら未来トランクスのお話になります。
サイエンス、スペースフィクション(SF)では珍しくもない展開ですが、魔法系でこのテのって珍しいですかね?そんなに記憶になかったような気がしますがどうでしょう。
・ドロニア
本作の主人公。その正体はルカがイサラ(ルカの母親)の作った人形にヴェルニアの魂を宿らせた人形。つまり人形はコッチ。
性格等は生前のままだが記憶については一部欠損がある。
未来の世界では同じ姿をした『ドロニア型』という人類殺戮用魔法生物が残虐の限りを尽くしている。うーんターミネーター。
・ヴェルニア
元宮廷魔女。孤児だったが魔法の才能があったためにバーバヤーガに魔女として育てられる。イサラ(ルカの母親)とは恋人関係(同性愛)にある。
イサラの死後疎ましくもルカの面倒を見ていたが、思い出の地で足を滑らせたルカを助けようとして崖から転落し死亡。ゲーム開始時ですでに故人。
・ルカ
本作の主人公その2。イサラの娘で母譲りの強大な魔女の才能を見せる。人形に魂を宿らせたり時間に干渉したりするがそれが終盤まで明かされることはない。
チュートリアルやデッドエンドのセーブデータを作成させられるなど「ん?」と思う部分はルカが時間遡行している(本人だけ記憶を保持しているのでパラレルワールドを作成・移動している可能性アリ)の証となる。ブレイブリーデフォルトでもこんなギミックがあったようななかったような。
「ギャーーーーーーー!」という叫び声にプロトタイプなアーニャを感じる。
・イサラ
ルカの母親でありヴェルニアのレズ相手。マナの少ないテネス(この作品の世界)で1000年に1度の魔女の才能を持つ。これは比喩ではなく文字通りバーバヤーガは1000年間イサラのような存在を待っていた。それは自身がイサラの体と融合し、そこにオオガラスを受肉させることであった。
ただイサラ自身は身体が弱くルカを産んでしばらくして死亡している。ゲーム開始時点ですでに故人。
キルミー赤崎の熱演見とけよ見とけよ~!
・バーバヤーガ(厄の魔女フルーラ)
元はこの世界の一魔女だがその正体は『厄の魔女フルーラ』
身体を入れ替えながら数多の異世界を渡り歩き、時には滅ぼしてきたが、ある時『大賢者』と名乗るものからの執拗な攻撃を受けこの世界に逃げ込みバーバヤーガという魔女の体に乗り移った。
その目的はオオガラスの誕生とすべての世界の破壊(無)だが、運悪く逃げ込んだこの世界のマナが極端に少なく、計画は1000年も停滞することになる。
ただ巡ってきた異世界の中には居心地のいい世界もあったようで、元から破壊願望で満たされていたわけでもなかったようである。
ラストバトル目前のルカとの問答にもあるように、永く生きすぎて本当は何がしたかったのかコレガワカラナイ。はたまたすでに壊れていたのかもしれない。
・オオガラス
全てのものと融合し全てのものを無に帰す、生物ではない一種の概念のようなもの。RPGにて概念系サイッキョ。
ただそれ故に肉の体を持たず生と死の狭間のようなところに存在するモノであったが才能ある魔女の体に受肉させることで現世に誕生が可能。
完全に顕現すれば滅ぼすのは不可能で、唯一の勝機は誕生直後の『幼体』と呼ばれる状態の時にうち滅ぼすことだけとなる。未来のルカも「絶対に成体にさせてはダメ!」と連呼していた。FF3のバハムートかな?
これが成体となってしまい人類はほぼ絶滅し、世界が滅ぶ寸前となっているのが未来のルカがいる世界線。これについて「どれだけの犠牲を払ってでも幼体のうちに仕留めるべきだった。それをしなかったのは私たちの最大の失策」と後のルカも述懐している。
・ルフラン市の地下迷宮
オオガラスを誕生させるには3つの鍵が必要だが、大賢者に追われたフルーラは今まで渡り巡ってきた異世界をごちゃまぜにし、そこに鍵を隠すことにした。
バーバヤーガ曰く地下迷宮はオオガラスの『孵化機』
・ルフラン市
オオガラスは人の憎しみや殺意といった「負の感情」を栄養とするため、オオガラスが誕生したあと速やかに成体になれるように作られたオオガラスの『餌場』
そこの住人(マリエッタとヌッタマッタは除く)は全て元罪人で死人。外界とは結界で遮断されており、結界内ではルフランという名のとおり同じ1日を繰り返している。
ヌッタマッタ曰く「煉獄」
・マリエッタ
バーバヤーガの孫でイサラやヴェルニアの同期。ヴェルニアのことが好きだった同性愛者。
魔法の才能は無に等しく特にバーバヤーガに重宝されることもなかったが、血縁者ということでシナジーはあったらしく体を操られ計画に加担させられてしまう。
・マズルカ
未来のルカ。オオガラスが成体になり世界が滅びようとする中それに対抗するための魔女軍団の中の大魔女の一人。
時間軸自体はすでにパラレルワールドになっており、この世界はもうどうあっても救えないと知りつつもせめて過去(別の世界線)だけでも救いたいと3つの魂(ネルド、ヌッタマッタ、プレイヤー)を過去へ送る。ターミネーターでいうところのジョンコナーであり、ドラゴンボールでいう未来トランクスであり未来ブルマ。
過去の世界を救い(本編クリア後)ヌッタマッタの力で再び滅びの未来へ戻った妖路歴程(プレイヤーの魂)と一緒に、倒せはせずともオオガラスの心臓を封印しに行くというのがクリア後のエクストラストーリーとなる。
しかしその時点で残された人類はすでに魔女数人(エクストラストーリー初章ではもはやたった8人だと明言されている)で、最終的にはドロニア型に皆殺しにされたり、マズルカが先へ進むために礎になったりと結局はマズルカが人類最後の生き残りとなってしまう。うーんこの。。

もう壊れてますねクォレワ……
この過去ルカと未来ルカの演じ分けが実に見事で、もしも生半可な演技ではそれこそオープニングですべてがネタバレになってしまってたであろう。種﨑姉貴の熱演に敬意を表したい。
・ネルド
現代迷宮で何かと助けてくれる謎の剣士。その正体は未来から送られてきたドラえもんくん。
マナ濃度の濃い地下迷宮(異世界)でも問題なく活動できる、とある異世界に存在する『世界樹の一族』という一族。
目障りな存在であったらしくフルーラはその一族を皆殺しにして、かつその世界を滅ぼしたといっていたがなぜネルドが生き残っていたのかは不明。
未来ではマズルカとパートナー関係だった模様。
出会った当初からドロニアに対しては極めて苛烈な対応をしていたが、未来の世界では同じ姿をしたドロニア型に人類を虐殺されたり実の妹をも目の前で惨殺されたりしていたのだから、そんな相手が子供時代の自分の恋人にキツく当たってたらそりゃキレるわな。
こういった伏線の張り方も見事だった。こういうところだぞ尾田くん(二度目)
・ドロニア型Ⅰ号(以下番号)
未来の世界のターミネーター。デカくなりすぎてしまい人間に対応できなくなった(しなくなった)オオガラスが、バーバとイサラの記憶から造り出した人類虐殺用の魔法生物。
その能力は現代のドロニア型とは桁違いで、ナンバーにもよるが未来の魔女数十人が束になってようやく互角以上といったもの(Ⅰが最強らしい)
というわけで滅びの未来では魔女たちが必死に反攻を試みるも、現実はオオガラスどころの話ではなくその分体であるドロニア型にすら歯が立たない状況。戦いは敗北必至、人類は絶滅寸前。それでも最後の残された力を振り絞って玉砕覚悟の特攻を仕掛けようかというタイミングが正にクリア後のエクストラシナリオの開始時点の状況となる。
・ヌッタマッタ
パッと見は汚くて臭くて汚らわしい岡山の県北にでもいそうな浮浪者の羊飼い。その正体は未来から送られてきたドラえもんくん2号。
元々は数多の異世界でフルーラと戦いあと一歩のところまで追いつめた『大賢者』という存在。それは単一の存在を表す呼称ではなく異なる世界間の秩序を保つためのワクチンであり、フルーラに対する『抗体』のようなものでもあった。(フルーラという名称もまた然りと思われる)
しかし最後はフルーラを取り逃がし、自身も力の消耗が激しく現地の羊飼いのオッサンと同化しフルーラ(バーバヤーガ)の動向をうかがっていた。
能力については詳しく語られていないが、異なる世界間を移動したり時間に干渉したり未来を予言したりする術を持っているようである。それでも成体となったオオガラスには成す術がなかったようで、過去だけでも救えるように未来から魂だけ転送された。
なおフルーラに気取られないように記憶は封印されて転送されたので、ほんとに最後の最後までずーっと汚いオッサンのままであった。
隠しボスをすべて倒し妖路歴程を完全な状態にしてラスボスを倒すとネルドにより封印が解かれ大賢者として覚醒する。
羊飼い=賢者というのもなかなか古典的な伏線でgood!
・妖路歴程
プレイヤーの分身であり未来から送られてきたドラえもんくん3号。
ルフランの地下迷宮を踏破した男が狂気状態で七日七晩ぶっ通しで書き続け、男はその直後に死亡したという言い伝えが残る謎の本。
その正体はフルーラ(バーバヤーガ)が作成した異世界googlemapであり異世界冒険記であり異世界間移動の通行手形。
準備ができ次第これを手にオオガラス誕生のための鍵集めをしようとしていたバーバヤーガだったが未来のルカが過去を救うために名前も知らない空間を揺蕩う魂(つまりプレイヤー自身)を過去へ送り現代の妖路歴程に宿らせた。
その力で「バーバヤーガよりもはやく迷宮(異世界)を攻略してオオガラスの誕生を阻止して。もしくは最悪幼体のうちに倒して」というのがメインストーリーの裏背景。
これにはバーバヤーガ本人も驚いていたし、当の未来のルカも「わずか数か月で攻略するなんて!」と驚いていた(滅びの未来の世界線ではドロニアとルカは妖路歴程ナシで15年以上かかったらしい)
ノーマルエンドではすべてを終えて塵に還るが、トゥルーエンドでは覚醒したヌッタマッタの力によって魂(プレイヤー)のみ滅びの未来に送られ、未来のルカと共にオオガラスを封印するための人類最終作戦に赴くことになる。
多分こんな感じです。興味のある人はセールの時に1000円~2000円で購入してみたらいいんじゃないかと思います。

