かつては栄華を極めていた大都市川越も今やこのザマです。なぜこんなことになってしまったのでしょうか。私が高校生の頃はもう少し北にあった高校に通っており、休日遊びに行くというときは川越で遊ぶことが多かったのですが、その時はもっと賑わっていた記憶があります。テナントの空きなんてほとんどなかったと思いますが、今やクレアモール(記事内とは逆側にある最も栄えてる川越の商店街)もテナントガラガラです。
ココ↓なんか完成して2年も経つのに未だにイエローサブマリンしか入ってないですからね。
そもそも駅徒歩7分で坪単価3万ってバカじゃねーのと思うんですがどうなんですかね?ぶっちゃけ池袋レベルですよ。誰が借りるんだよと思うんですが、実際イエローサブマリンさんが借りてるのでこれ以上は黙っておきます。とにかく川越の商店街はもうガラガラだし、テナントが入るとしてもそこら辺のよく聞くチェーン店ばかりで、やる気に満ちた新進気鋭の実業家なんかは川越なんか見向きもしてません。なぜこんなことになってしまったのでしょうか。
まずはやはり“微妙な立地”だと思います。川越から25分電車に乗れば大宮や池袋がありますし、国道16号も通ってます。そりゃ買い物したけりゃ都内に出るよねって話で、商業施設では絶対に周囲に勝てません。じゃあ神社や歴史的建造物はどうかというと、たしかにそういうものもあるんですが、実際行ってみるとクソしょぼいです。なんだ時の鐘って?マジでTDN鐘だし、菓子屋横丁とか行っても駄菓子屋みたいなのが5~6軒並んでるだけです。神社なんて日本全国どこにでもあるわけで、もうちょい北に行けば日光があります。だったらそっち行った方が見所もたくさんあるし、パンチがあるよねって話です。そもそも『小江戸川越』とか言ってますけど、大江戸が普通に行ける距離にあるじゃねぇかと。何もかもが中途半端なんですよね川越って。今はもうただのベッドタウンですよ。実際イトーヨーカドーとか駅前のテナントなんかも潰れて、全部マンションになりつつあります。
ただ地理的な条件なんて昔からのことです。なんで他地域のように川越はスムースに発展していかないかと考えた時に思うのは「皆が同じ方向を向いていない」ということです。「ガンガン再開発してどこにも負けない中核都市にするんだ!」という人もいれば「歴史的建造物を大事にして風情ある街にする」という人もいるでしょう。最近の開発具合を見ると「単純なベッドタウンにしたい」という人もいるようです。みんながバラバラなんですよね。実際川越歩いてみるとけっこう異様な光景ですよ。10分ぐらい近代的な商店街歩いたと思ったら、不意に街並みが古臭くなるんですよ。駅の逆サイドにはマンションや民家、田畑とかありますしね。どうにも意思疎通が図れてないフシがあるなと感じます。
それに比べて最近キテるなーと思うのは所沢です。こっちは逆に市長が先頭切って「所沢を埼玉イチの都市にするんだ!」と息巻いて頑張ってます。それができるかどうかはおいといて、現実に重要施設や商業施設も所沢周りにガンガンできていて、企業も市民も同じ方向向いて頑張ってるなと私は感じます。(代わりに周りの小手指や狭山が更地になりつつあるという弊害もあるようですが……)
私には川越という都市を10年後20年後どんな姿にしたいのか、そういうヴィジョンが今の川越という都市からは全く感じられません。近代的な都市にするにしろ、昔からの街並みを大切にするにしろ、強烈なリーダーシップを発揮できる人間が先頭に立って引っ張っていかない限り、川越という都市に待っているのは“緩やかな衰退”よくて“現状維持”という未来だと思います。それってもう“オワ”なんですよね。そもそも始まってないだろと言われるかもしれませんが(笑)私は川越という街が好きで愛着もあるので頑張っていただきたいと思う所存です。ちなみに市民ではないです。。