仕事が変わると真っ先に聞かれることが収入のことなんですが、司法書士の収入に関してはもう散々言ってるはずなので詳しくは割愛します。そこそこ上手くいってる人で同年代のサラリーマンにちょっと毛の生えた程度だと思ってください。法律家なんて本当に割に合わないと思います。弁護士や司法書士ならまだしも裁判官や検察官なんかお役人ですからね、どんなに頑張っても給料上がんないんですよ。日本の知識層の上澄み中の上澄みみたいな人たちが10年前後働いてようやく月収40万とかですからね。お金目的なら絶対に回避することを私は推奨します。
という話を友人にすると「じゃあなんで金の亡者のようなお前が司法書士なんかになったんだ?」と驚かれてしまうわけです。コノヤロー名誉棄損で訴えてやろうかと思うわけですが、それはやっぱり年齢を重ねて価値観が変わったものの一つであると自覚しています。ハッキリ言って私はもう労働に対して金銭はそれほど求めてないんですね。少なくともそれが第一順位に来ることはないです。
私が小さい頃は本当にお金がなくて、やりたい勉強もお金がなくてできず、結局大学も行っていません。なので高校卒業してすぐに働かなければいけなかったわけですが、求職情報を見ても月14万~18万とかですよ。ボーナス込みでも300いくかいかないかみたいな時代です。20代という人生で一番体力もやる気も満ち溢れてる時に、そんなカスみてーな報酬のために1日丸ごと費やすなんて馬鹿げてるにもほどがあるということで、私は定職に就くことはせず、お金になりそうなことは何でもやってました。パチンコ屋でバイトする傍ら、着メロ作ったり、コピーライターしたり、ミュージシャンのアシスタントとかもしました。とにかく「時間を金にする」ことを最優先に考えていたので、大晦日や正月も働いていたし、実は社会に出てまだ夏休みというものを経験したことがないんです。そんな感じでがむしゃらに働いてたら、40前に最低限の生涯賃金(1.5億ぐらい)稼ぎ切っちゃったんですね(笑)
もちろん今現在貯金が1.5億あるという話ではないのですが、蓄えもそこそこあり、不労所得も年100万円ほどあります。そして私はそんなに贅沢するタイプではないので(家に引きこもっていれば)年70万ぐらいで生活できちゃうんです。どういうことかっていうと、私はもうお金のために働く必要がないんです。家に引きこもって本読んだりゲームしたりしてるだけで、多少のインフレを考慮しても、あと30年ぐらい余裕で逃げ切れちゃうんです。そう考えるとお金に対する興味が途端に失せちゃったんですね、もう放っておいてもお金なんて増えていくんだから。私一人ならばもうお金のために働く要素なんてどこにもなくなってしまったわけです。
じゃあなんのために働くのかというと、人との交わり、人間関係、クサイ言葉を使えば「社会貢献」であります。20代の頃の私だったら口が裂けても言わないような労働理由ですよ「社会貢献」なんて(苦笑)ハッキリ言って前述の通り法律家なんてコスパはよくないです。でもそれが誰かのためになれば働いてる意味はあると思うし、現実に「先生ありがとうございました」って言ってもらえたら嬉しいし、家に引きこもってTVゲームばっかしてるのは単に生命活動を維持してるだけであって、人生でも何でもないですよ。人生とはチャレンジであり、それすなわち人との交わりだと思ってます。つまり「働く」ということは金銭を稼ぐことも含めて「生きる」という事なのではないかと思う次第でございます。
>出版業界にもそういうのあるんですか?
あります。っていうかそこら辺の会社でも普通にあるものだと私は思ってましたけど……
TVよりこういうの見てる方が面白いわ