一応業界人として拝見させていただきました。中々面白かったです。モデルとなったのは五反田のあの事件なのかなと思いますが、リアルでもこんな感じだったんですかね(苦笑)司法書士に関してもこんな感じだと思います。不動産の売買に関していうと、実は司法書士ってそんなに出番がなくて、出張るのは最後の決済の立ち合いと登記申請ぐらいで、大半は売主と買主と仲介(不動産屋やハウスメーカー)で話が進むので、そんなに面白い話もないんですけれども、ちょっとリアルな話も交えて司法書士の役割をお話してみたいと思います。
そもそも地面師って?というお話ですが、売主に(時には買主にも)成りすまして大金をせしめようという、まぁ不動産専門の詐欺師のようなものだと思ってください。よく勘違いされる人いますけど「地上げ屋」とはまたちょっと違います。
で、不動産の売買に関して司法書士は何をするのかというと、司法書士の代表的な業務の一つでもある「決済の立ち合い」というものを行います。
こんな感じで、本人確認(特に売主の)をしたり、書類確認をしたり、記名押印してもらったりということを行います。言ってみれば不動産売買における「最終確認」みたいなことを責任者として執り行うわけです。皆さんもマイホームとか買うときに「本日の登記を担当させていただく〇〇です」みたいな感じで唐突に司法書士を名乗るよく分からないオッサンが出てきたことないですか?あんな感じですよ。
ではそもそもなんでこんなことをするのかということですが、ちょっと専門的な話になるんですけども、本来不動産の移転(第三者対抗要件は登記)というのは「代金支払いと同時に行われるべき」だと思いませんか?金払ったら不動産を動かす、当たり前の理屈なんですけど、これを現実的にやるとなると、法務局に関係者一同集まって、登記官の目の前で支払をし、それと同時に登記申請を行うということになります。これって現実的に不可能なんですよね。
なので、銀行の一室とかにみんな集まって、その席で司法書士が全部確認して「完璧っす。書類も記載も本人確認も完璧なので100%登記通るんでお金動かしていいですよ」というGOサインを出して、銀行なり買主なりが何千万何億の大金を動かし始めるわけです。そして司法書士がそのあと登記所行くなり、事務所帰ってネット申請するなり(今はほとんどネット申請です)を始めるという流れになっています。だから現実にはお金の流れと登記申請にはタイムラグが発生しています。実は先にお金が動いてるんですね。
なので、万が一書類の不備や偽造などで登記が通らなかったときは、担当した司法書士としては顔面蒼白になること間違いなしです。お金はもう動いちゃってるわけなので、買主としては金は払ったのに不動産は手に入らない、銀行としては無利子無担保で融資したことになります。後日申請しなおしてそれが通れば(二度とその金融機関から仕事は来ないと思いますが)まだしも、未登記の間に余所の誰かがその不動産を差し押さえちゃったり、担保権や仮登記がブチ込まれた日には、後日損害賠償喰らうのは必至でしょう。そんな感じで、報酬額の割にはけっこう責任の重い仕事をするわけです。だからね、本人確認うぜーなーと思っても勘弁してくださいマジで。
犯収法の圧などもあり、本人確認などは近年かなり厳格に行う傾向になってます。現実の本人確認も上記の映像のような感じなのは間違いないんですが、ただ数千万ぐらいのマイホームでここまでガッチリやるのは少ないかなと思います。免許証リーダーまで使うとちょっと感じ悪いかなとも思うんですよね。そこらのマイホームぐらいなら、ケースから出して直接免許証に触れて手触りチェック、誤字脱字のチェック(斎藤と斉藤とか荻原と萩原)とか、あとは詳しく言うのもあれですけど有名なところで有効期限(期限日が誕生日の1か月後)とか識別番号(ある法則があります)とかで偽造のチェックをする感じですかね。もちろん両面コピーもいただきます。あとは雑談の中で、映像にもありましたが干支を聞いたり、「日常品とかどこで買ってます?」なんて聞いたりします(近隣のスーパーなどを答えられないのはクサいということです)
以上のように本人確認、特に売主側のはかなり厳重にやっています。登記義務者として不動産を失い損をする立場であり、売買代金として多額の金銭を手にする立場だからです。実際には身分証だけではなく、印鑑証明書もガッツリ見てます。(映像内で印鑑スルーしてたのは本人確認の際の印鑑はいらないということです。必要書類として印鑑証明書(実印)は必ず出してるはずです)
とまあ、こんな感じのお仕事が司法書士の仕事の一端としてあるわけですが、やっぱり当事者が高齢者もしくはその代理人だったりとか、なぜかものすごい急いでる依頼者というのは司法書士としては気を付けるクライアントです。S水ハウスのあの件もね、なんか直近に所有権移転請求権仮登記(2号仮登記)が2発入ってたりとか、ちょっと普通の状況じゃなかったみたいなんですよね。あの件は私は9割方メーカーのチョンボだと思っていて、関わった司法書士は災難だと思ってるぐらいなんですが、実は私あの会社の株持ってるんですよ(笑)総会もだいぶ紛糾したらしいんですけど、結局ケツ拭きに関してはどうなったんですかね?土地については旭化成かどっかが普通に手に入れたみたいですけど^^
「行けたら行く」「性格の不一致」「方向性の違い」
先日も書いたとおり概ね同意です。兜町に弾道ミサイルが落ちたわけでもなければ、東京中心に大地震が起きて関東壊滅したわけでもないのに大騒ぎしすぎ。ただ個人的には全ツッパはもう少し下のイメージ。28000円切るとPERも14切り出すので、その時は銀行から現金おろすかなと(笑)基本は決算見ながら淡々と数字とにらめっこするだけです。
キラ情緒不安定すぎだろ
腕くみやめろwwww
RIJ楽しみ。。